ベトナムワークパーミット取得までのプロセスを徹底解説

ベトナム移住

はじめに

なんとなく想像がつくかもしれませんが、ワークパーミット取得までのプロセスは
複雑で多岐にわたるので非常に難しく感じると思います。

この記事では、私の実体験をもとにできるだけ詳しく説明していきます。

基本的には、本記事のプロセスでワークパーミット取得の申請ができるはずですが
ベトナムでは急にルール変更が起こるらしいので、最新情報はオファーをもらった会社に
よく確認するようにしてください。

ロードマップ

イメージしやすいように簡単な図を作成してみました。

ベトナム渡航前とベトナム渡航後で分けています。

ベトナム渡航前

正直こちらがメインです。
やらなければいけないこと、行かなければいけない場所が多くプロセスも複雑です。
各プロセスについては、以降で細かく説明していきます。

ベトナム渡航後

ベトナムに渡航すること自体も解説したい内容が少しあるのでこちらに含めました。

ベトナムに到着してからは、オファーを出してくれた会社の指示を直接受けられるので
勝手がわからず、1人で不安になることはあまりないかなと思います。

ですが、ベトナムに渡航してからは未知のことをたくさん経験すると思うので
事前に渡航後の流れを予習しておくと心構えができるのでオススメです。

ベトナム渡航前にやること

必要書類の準備

ワークパーミット取得するために最初に通る関門は用意する必要書類が多いことでしょうか。
手元に届くまでに時間がかかるものもあるので早めに準備した方がいいです。

こちらの記事でワークパーミット取得に必要な書類を解説しています。

公証化作業

これまで取得した書類は、大きく分けて公文章私文書の2種類になります。

具体的にいうと、犯罪経歴証明書は公文章となり、
それ以外はすべて私文章となります。

要は、政府機関が発行した公的な書類か、それ以外の機関が発行した書類かに分別されます。

大学卒業証明書や在籍証明書は私文章に分類されるので、
それらの書類を公証人に認証してもらう必要があります。

これの作業を公証化といいます。

まず、下記を参考にして宣言書を作成してください。
A4サイズでOKです。

次に上記で紹介した必要書類と作成した宣言書を持って最寄りの公証役場へ向かいます。
私文書の公証なので大学卒業証明書と在籍証明書を持参しましょう。

公証役場に着いたら、外国向け私文書の認証をしたい旨を受付の方に伝えましょう。
もし理由を聞かれたら海外就労でビザ取得に必要と伝えればOKです。

1枚ごとに公証化するか、まとめて公証化するか聞かれると思いますが
まとめてで大丈夫です。

1枚ずつにするとその分だけお金がかかりますが、
まとめてだと3枚でも4枚でも1申請扱いなのでこちらの方がお得です。

値段は公証役場によって変わると思いますが、
1公証につき1万円前後くらいのはずです。

私も色々調べたのですが、正確な情報がないのであくまでも
実体験に基づいた内容だとご了承ください。

公印確認証明(外務省認証)

公証化を無事に終えたら、次はその書類を外務省に認証してもらわないといけません。
次に説明する領事認証を受けるためにこちらのステップが必要になります。

公証化済のすべての書類と犯罪経歴証明書を外務省にて認証してもらいますが
一部の公証役場では、外国向け私文書のワンストップで
認証してくれるサービスを提供しています。

こちらは積極的に利用するようにしましょう。
公証役場に行く前に電話で確認してもいいかもしれません。

さて、本題の外務省認証ですが2020年くらいからパンデミックの影響もあり
郵送で申請を受け付けています。
遠方に住んでいる方にとってはありがたいですね。

私の場合は、私文書は公証役場のワンストップサービスを使って
外務省認証まで一気に対応しました。

なので犯罪経歴証明書のみ郵送で外務省認証をしました。
前置きが長くなりましたがやり方は下記の通りです。

  1. 外務省のHPから公印確認申請書をダウンロードして必要事項を記入
  2. 犯罪経歴証明書、公印確認申請書、返送用のレターパックをレターパックに封筒
  3. 外務本省(東京)or 大阪分室のいづれかに送付
個人情報の塊なのでモザイク多めです。ご了承ください。。。

こんな感じで必要な書類をそろてて、外務省に郵送で申請します。

返送用封筒の宛名に自分の住所を記載するのをお忘れなく!

あとは、待つだけです。
私の場合は、数日後に手元に届きました。

領事認証、DNビザ取得

これまで国内で取得した書類をベトナムで使用できるようにするために
領事認証が必要になります。

領事認証をするには、領事館及び大使館に行く必要があります。
大使館は、東京にあります。
領事館は、北海道、大阪、福岡にそれぞれあります。
※郵送も対応しているようですが少しリスキーかなと個人的に思います。

続いて下記書類を最寄りの領事館及び大使館に持参して領事認証をします。

  • パスポート
  • 公証、外務省認証済のすべての書類
  • 会社から発行された招聘状
  • 証明写真(パスポートサイズ)
  • 認証申請書

同時にDNビザを取得します。

DNビザは、外国人がベトナム国内の企業に訪問するために発行されるビザです。
オファー企業から招聘状をもらい、それを領事館及び大使館に持参して
ビザ代を支払うことで取得することができます。

なるべく朝一番で行った方がよいです。
私が大阪の領事館に行った時は、平日の朝にも関わらずたくさんのベトナム人が
何かの申請のために訪れていました。

日本語は、あまり通じないと思っていた方がいいです。
あと、番号札などがない場合、待っていても自分の番が来ない可能性があるので
勇気を出して窓口に行って申請しにきたとアピールしましょう。

書類に不備がなく、午前中に受付完了していれば当日に受け取れると思います。
私の場合は、午前中に受付して必要書類を預けて午後13時くらいに
再度、訪問して無事に受け取ることができました。

ベトナム渡航後にやること

ベトナムへ渡航

イミグレーションまでは、普通の海外旅行と同じです。
自分あるいは、企業が取ってくれた航空券でベトナムに渡航します。

ベトナムの空港に到着した後、イミグレーション時にDNビザのページを開いて
パスポートを渡すとよいと思います。
私の場合は、特に何も聞かれることなく通過できました。

ベトナムに渡航したことがある人なら、ここで帰りのチケットを見せろと言われたことが
あるかもしれませんがDNビザで入国する際は見せる必要はありません。

DNビザを見落とされてビザなしで入国してしまうと短期間しか滞在できないので
最悪、一度出国してまたDNビザで入国しなおしになります。

健康診断、証明写真取得

厳密には健康診断、証明写真も渡航前に対応可能ですが、
上記で説明した通り日本で取得した書類すべてに対して
公証、領事認証という作業が発生します。

費用も時間も手間もかかるので、ベトナムで取得することをオススメします。
オファーを受けた企業から詳しい指示をもらえるはずなので、
基本的にはその指示に従いましょう。

どっちでもいいと言われたら、ベトナムで手配してもらえるように頼む方が無難かと思います。
まともな会社なら手配してくれて費用も負担してくれるはずです。

ひたすら待つ

必要書類を企業の担当者に提出し、健康診断を受けて証明写真を撮れば
あとは待つだけです。どのタイミングで発行の許可がもらえるかは人によります。

以下私のケースです。

  1. 2022年8月に3ヶ月のDNビザで入国
  2. 働きながら気長に待つ。2ヶ月目くらいから気にするのをやめました。
  3. 2022年11月DNビザの有効期限2週間前からWP申請手続き開始
  4. 期間内に取得できず。パスポートを預けて滞在期間延長申請を実施。
  5. 再度申請。
  6. また期間内に取得できず、再度滞在期間延長申請。
  7. 2023年2月ようやくWPゲット

ワークパーミット取得

ついにワークパーミットをゲットしました。
約6ヶ月間、非常に長い道のりでしたね。

ワークパーミット取得の目途がたったら、ある日突然パスポートを
預けるように依頼されるのでパスポートを預けます。

無事にワークパーミットが発行されたら、PDFやコピーなどをもらえます。
原本は会社保存なのか原本を実際に見たことはないです。

さいごに

渡航前に仕事をしながら必要書類を集めていったので、
なかなか苦労したことを今でも覚えています。

認証するために訪れる場所はどこも平日の日中帯しか開いていないし
場所も普段行くことがないところにあったりします。

有給休暇をうまく使いながら対処していました。
上記プロセスはすべて自分で対応することができますが時間と労力はかかります。

もし、お金を払ってでも時間と労力を削減したい場合は、
代行業者に相談するのもありかなと思います。

特に遠方に住まれている方で各施設に行くだけで移動費がかかるなら
業者にお願いした方が時間もお金も効率的に使える可能性があります。

ワークパーミットがないまま6カ月間働きながら滞在していましたので
正直どこかでずっと不安はありました。

取得ができなかったら帰国しないといけないので
大好きな海外旅行も行くのをためらっていました。

ベトナム人の担当者に状況を聞いてもDon’t worryしか言われないので
まぁ、許可が出なかったら仕方ないかなと割り切って考えていました。

長くなりましたが以上が実体験をもとにした解説になります。
参考になりましたでしょうか?

それではまた。

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